DIYでウッドフェンスを作ろう!

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DIY

我が家には家を買った当初から ダサい カッコいいメッシュフェンスが設置されていました。ダサい カッコいいこのフェンスをDIYで更にカッコよくしてみたので、その全容を紹介します。

本記事では、どんなフェンスにするか?という構想からフェンスを完成させるまでの一連を解説します。

フェンスをDIYする理由

画像を見てもらえればわかりますが、既存のフェンスは境界こそはっきりしますが、お隣さんがガッツリ丸見えです。以前からもう少し目隠しできるフェンスにできないかな~と考えていました。

既存のメッシュフェンス。ちょっと丸見え過ぎですよね(笑)

庭の外構工事をするため業者と話した際に、フェンス設置のことも相談してみたのですが、ウン十万かかるかもと言われてしまいました。既存のフェンスを撤去、廃棄したり、土台のコンクリートブロックに新たに穴を開けたりと、フェンスがない状態から設置するよりも余分に費用がかかってしまうとのこと。

だったら、

DIYで何とかできないか??

というのがフェンスを自分で建てようと思ったきっかけです。

どんなフェンスにするか構想

おおまかなデザインや色、素材を決める

一口に「フェンス」と言っても、デザインは縦格子、横格子、素材は天然木、人工木、アルミetc… いろいろあります。まずはデザインや色、素材を決めましょう。

ググればフェンスの画像はたくさん出てきますし、近所を散策してフェンスを見てみるのもいいでしょう(人様の家を必要以上にジロジロ見ちゃダメですよ!あくまでさりげなく。。。)。とにかくまずはいろいろ見て、自分の家に合いそうなフェンスのイメージを膨らませましょう。

素材による金額の差もあるので、最初から1つに絞らず、予算との兼ね合いを考えながらいくつか選択肢を残しておくのもよいと思います。

私はDIYは好きですが、メンテはめんどくさいズボラな人間なので、ほぼメンテナンスフリーな人工木をチョイスしました。
人工木なら防水処理や防腐処理等が必要ないですからね。

既存のフェンスをどうするか

正直この問題はかなり悩みました。
既存フェンスの廃棄は到底考えられないので、選択肢としては下記2つくらいです。

  1. 既存のフェンスを避けて柱と板を取り付ける
  2. 既存のフェンスをうまく活用して目隠し用の板を取り付ける

いろいろ調べているうちに、まさに私が探している商品に出会いました。
それがこちらです!

メッシュフェンスを取り外すことなくメッシュフェンスを避けて新しい支柱を建てられる固定金具です。
これで既存のメッシュフェンス問題が万事解決です!すばらしい!

フェンスの設計

フェンスの幅を決める

フェンスをどこに建てたいか?を決めればおのずと幅が決まってくるので、実際にメジャーで測ってフェンスの幅を決めましょう。

フェンスの高さを決める

目隠しにしたいなら、最低でも目線の高さは必要になってきます。
私の場合、お隣さんの地面が少し低くなっていて120cmで目線が隠れそうだったので120cmにしました。

横板の間隔を決める

横板の間隔は一般的に、1cm(間隔狭)~3cm(間隔広)あたりが多いようです。
間隔の違いによる目隠し度合いは以下のサイトがわかりやすいです。間隔の違いによるメリット、デメリットがあるので、自分の家に合った間隔を選ぶ必要があります。

ガーデンライフ彩 目隠しフェンスの板間隔の選び方
目隠しフェンスが欲しいけれど、どの板間隔を選べばいいか悩んでしまいますよね。隙間が大きすぎると目隠しにならないし、隙間が狭いと防犯面で心配。後悔しない目隠しフェンスの板間隔選びのポイントを紹介していきます。
メリットデメリット
間隔狭目隠しになるのでプライベートが守られるフェンスによって死角を作ることになるため空き巣に狙われやすくなる
風を受けやすいので十分な強度を確保する必要がある
間隔広見通しがよいので空き巣に狙われるリスクを下げられる
風を受けにくいので強風による倒壊リスクは下がる
間隔が広すぎるとそもそもの目隠しの機能が果たせない

 

設計図を作る

ここまで決まったら、必要な材料数を決めるため、設計図を描きましょう。手描きでも構いませんが、GoogleフリーソフトのSketchUpがオススメです。CADのスキルがなくても割と簡単に3Dモデルが作れます。
実際、私もこのフェンスDIYで初めてSketchUpを使いましたが、直感的な操作でモデルが作れます(また別記事書いたら紹介します)。

設計図を作ることで、支柱が何本必要か?何メートルの板が何枚必要か?等を簡単に見積もることができます。実際にモノを作る前に完成イメージを確認できるというのもポイント高いですね。

SketchUpを使って設計したフェンス(金具等は省略、フェンス高さ120cm、2cm間隔)

フェンスの強度を増すために、左端はL字型にしてみました。
真ん中あたりで地面から出ているのは控え柱(ひかえばしらと読みます。鬼殺隊の柱の補欠ではありません(笑))という補強部品です。フェンスの高さが高い場合や、幅が長い場合、横板の間隔が狭い場合は強風による倒壊の恐れがあるため、控え柱による補強が必要です。

いろいろ調べて120cmの高さなら控え柱は不要かとも考えましたが、一応つけることにしました。
本来の控え柱は強度UPのため、斜めやフェンスから少し距離をあけて取り付けるようですが、庭のジャマにしたくないことと強度UPの両方を考えて決めました。もし、組み立てていく中で強度が足りなさそうであれば補強を追加する作戦です。

必要な材料と道具の準備

必要な材料

  • コンクリートブロック用取り付け金具
  • 支柱
  • 横板
  • ネジ
  • L字金具(控え柱固定用)

コンクリートブロック用取り付け金具

コンクリートブロックの厚みを測り、120mm用の金具を買いました。
実はこの時点でかなりのミスを犯しているとはつゆ知らず…。詳細は後述します。

金具を既存のコンクリートブロックに挟み、左側にあるボルトで締め付けて固定します。

横板と支柱

横板支柱はエコウッドというメーカーの人工木にしました。
目隠し用の板は基本長さ180cmですが、1カット150円で好きな長さに切ってもらうこともできます。支柱は120cmと200cmの2種類あります。
色は明るい順にホワイト、ベージュ、ブラウン、ダークブラウン、ブラックと5種類あります。

ネジ

鉄製は安いですが、屋外だと錆びてしまうため、ステンレス等の錆びにくい素材を選びましょう。
板や柱の本数から必要なネジの数がわかりますね。

必要な道具

スペーサーは横板を等間隔で取り付けていくために必須です。横板両端の間隔を決めるため、最低2つはほしいです(木片等なんでもよし)。
クランプも同様に横板の両端を固定するため、最低2つほしいです。

“穴あけ用の目印”は横板にネジの下穴を開けるときに使います。
これがあると、下穴の位置が簡単かつ正確に決まるため作業効率がグッと上がります。

  • 電動ドリル&ドライバー
  • ラチェットレンチ、スパナ等
  • クランプ
  • スペーサー
  • 水平器
  • 穴あけ用の目印(プラバンで作成)
  • つるはしやスコップ(控え柱の穴掘り用)
クランプ
スペーサー(中央にある小さい木片)
プラバンで作った穴あけ用目印。板の端に合わせれば穴位置が決まります。
画像は下書きしてますが、実際はプラバンのみで直接下穴を開けました。

ブロック用固定金具の取り付け

まずはベースとなる固定金具を既存のコンクリートブロックに取り付けよう!としたところでいきなり思いがけない壁に激突…orz

ちゃんと測って120mm用の金具を買ったつもりだったのですが、実際には金具が奥までハマらず浮いてしまったのです…
本来なら金具をブロックにはめてレンチで締めて固定するだけだったんですが…

上からハンマーでたたいてもこれ以上金具がハマりませんでした…

固定金具は10cm、12cm、15cmの3仕様で、コンクリートブロックを測るとおおよそ12cmだったので10cmはありえないし、15cmだとガバガバになるだろうと安易に12cm用に決めてしまいました。
が、実際にはコンクリートブロックの側面に凹凸があり、厚さ12cmを超えている部分があったのです。

ブロック側面に凹凸があり、凸部分~凸部分だと厚みが12cm超えてました
注意

凹凸のあるコンクリートブロック等、取り付け金具がちゃんとハマるか不安がある場合は、事前に販売元に相談しましょう。

固定金具がハマらない問題の解決策

仕方ないので、本来コンクリートブロックを挟み込むために存在していた板を取り外し、12cm以上の隙間を確保することにしました。

コンクリートブロックを挟むために存在していた板を外した状態

幸いにも外した板がコンクリートブロックの凹部にちょうどハマったので金具を取り付けるときの隙間を埋める役割として使えました。

固定金具取付完了

途中ピンチに遭いながらも、何とか取り付け完了しました。本来の取り付け方とは少し違ってしまいましたが、この時点では金具がグラつくこともなく、しっかり取り付けできました。
その2で支柱横板の取り付け作業に取り掛かっていきます!

 

支柱の取り付け

支柱を固定金具に差し込んでネジで固定するだけです。が、金具と支柱のサイズにわずかながらばらつきがあるので、多少差し込みがゆるいものときついものがあります。
きつい場合は上からラバーハンマー等でたたいて奥まで差し込みましょう。

このときしっかり支柱が垂直に立つよう水平器で調整しましょう。

支柱を垂直に立てられたら、固定金具と支柱をネジで固定します(画像撮り忘れてました…)。

横板の取り付け

1段目の取り付け

横板を取り付ける高さが決まったら、正確に水平を測りながらクランプで支柱横板を仮固定します。
位置が決まったらネジで支柱横板を固定します。少しでも斜めになると、以降全部の板が斜めになっていきますので要注意。

クランプで直に固定すると支柱や横板が傷ついたり固定跡がついてしまうので、段ボール等をはさんで保護しましょう。

いきなりネジで固定してしまうと横板が割れてしまうため、必ず下穴を空けてからネジで固定するようにしましょう。

2段目以降の取り付け

2段目以降はスペーサーを挟んで横板が一定間隔となるよう取り付けていきます。
簡単なようですが、スペーサーを挟んだ時点でどうしても少し水平がずれてしまう場合があるので、厚紙や段ボールなどを挟んで都度水平を取れるよう微調整します。

スペーサーに紙をはさんで水平を調整したところ

横板の間隔を完璧に一定にすることよりも、横板が常に水平になることを優先しましょう。
極端な例ですが、フェンスの全幅が5mで横板が水平から1°ずれてしまうと、500cm×tan1°≒8.7275…
フェンスの端と端で高さ方向がなんと8.7cmもずれてしまいます。

ちなみに、横板を取り付ける際には下穴を開けますが、下穴の開け方が甘いと板が割れてしまいます。
一部割ってしまいました。。。(あとでパテで補修)

横板をL字型に取り付ける部分は表から見えないよう、裏からL字金具で固定しています。

控え柱の取り付け

念には念を、倒壊のリスクを避けるため、控え柱は横板を全部取り付けた後ではなく、控え柱を取り付けられる高さまで横板を取り付けた時点で取り付けました。

穴掘り

控え柱を埋めて固定するための穴を掘ります。

掘る前に水を撒いて土を柔らかくしておくと楽に掘れます。
まあ、実際は前日に雨が降ったので何もしてないんですけどね。
あと、いきなりスコップで掘るよりも、つるはし等で地面をザクザク柔らかくすると掘りやすいです。

30cmほど掘りました。
とりあえず立ててみたところ

控え柱の固定

控え柱が垂直になるよう地面に埋めます。今回30cmほど掘ったおかげで土に埋めるだけでしっかり固定できましたが、土が柔らかければ、コンクリートブロックやモルタルでの固定をオススメします。
あとはL字金具で控え柱と横板を固定すれば控え柱の取り付けは完了です。

土を埋めたところ
L字金具で取り付け

完成!!

控え柱を取り付けたら、あとはひたすら横板を取り付けていけば完成です。

では、完成形をご覧ください。















じゃ~ん!!


どっちが本物かわからないですよね!?
実は背景をぼかしている方が本物なんですよ

SketchUpで設計したフェンスとほぼ同じ仕上がりでイメージ通りですね。
設計通り過ぎて自分でもちょっとビビりました。

 

メッシュフェンス
ウッドフェンス

メッシュフェンスと比べると目隠し度合いの違いは一目瞭然ですね。
おしゃれ度もUPしました!!

手でフェンスをゆすってみましたが、ビクともしないほどしっかり設置できました。
初めての大物DIYで心配なところもありましたが、大満足の仕上がりとなりました。
 

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